精神疾患の家族を医療につなげるために
このデジタルコンテンツでは、ふだん弊社が電話相談(有料)時にお話ししている、精神科医療や精神保健福祉行政の「現状」をお伝えします。
弊社では長年、病識がなく重篤化・慢性化した精神障害者にまつわる最難関の問題に取り組んできました。家族から寄せられる相談の多くは以下のようなものです。
- 本人に病識(自分が精神疾患であるという認識)がなく、精神科病院を受診しない
- 精神科にかかったことはあるが、服薬や通院が途絶えている
- 症状が重度かつ慢性化しており、入退院の繰り返しになっている
- 入院(通院)中に本人に問題行動があり、受け入れ先がない
- 家族関係が悪く、本人とコミュニケーションがとれない
- 暴力や暴言、金銭の無心などがあり、家族が疲弊している
また、そのような現実に対して家族が望むことはおおまかに以下の二つになります。
- 精神科病院での治療を受けてほしい(通院や服薬を継続してほしい)
- 家族で支えるのは難しいため、自立してほしい(精神科病院への入院や施設入所も含まれる)
病気の方にとって、治療や福祉の支援を受けることは「当然の権利」ですが、現状として、精神科病院での治療を継続して受けることは、非常にハードルが高くなっています。なぜか? そこには、精神科医療や精神保健福祉行政をとりまく仕組みだけでなく、医療・福祉従事者の本音、家族の実態など、さまざまな理由があります。
さらには長引くコロナ禍により、精神科医療の現場は疲弊し、急速に変化しています。医療や公的支援をうまく利用したいと思っている家族にとっては、「今」が、最後のチャンスとなるか、もしくは手遅れになるか…という分岐点です。
「どうせ無理だから、このままでいい」と諦めるのは簡単ですが、問題は家庭内に集約され、最悪の場合、家族間で「殺す・殺される」の状況に陥ってしまうことは、昨今の親族間事件をみても明らかです。どんな決断をするも家族の自由ですが、「もっと前にこうしていれば……(今の状況はなかったのに)」というような、後悔だけはしてほしくありません。
このコンテンツでは、弊社が見てきた “リアル”を忖度なしにお伝えします。わたしたちの経験が、家族の「決断」と「覚悟」につながることを願ってやみません。
・このコンテンツは、精神疾患(あるいはその疑いのある)当事者を抱えるご家族を対象に、弊社の経験をもとに実態を共有し、解決のヒントをご提案するものです。すべてのご家族のケースに該当するわけではないことを、あらかじめご了承下さい。
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トキワノート「メンタルヘルス 虎の巻」
定期更新中の「メンタルヘルス虎の巻」では、精神疾患にまつわる家族の問題解決の具体的ノウハウや、心の問題をこじらせないための子育てについて配信しています(各リンクは、外部サイト「note」に飛びます)。
はじめに~家族の精神疾患について、相談前の準備、心構えなど~
♯001 家族が精神疾患かもしれない……まずはどこに相談に行けばいいの?★無料
♯002 行政機関や医療機関に相談する際、必要不可欠な「エビデンス」とは?
♯006 きょうだい児の立場で、何をすべきか ②親と腹を割って話し合う
♯007 きょうだい児の立場で、何をすべきか ③親は「心配ない」と言うけれど?
♯008 病識のない家族のために、入院治療が受けられる精神科病院を探す方法
♯009 本人に精神科通院歴はあるが症状が悪化している、あるいは受療中断していることにより、入院治療を検討する家族がすべきこと
本人を精神科病院に連れていくには? アクセス(移送)方法について
♯010 【移送】家族で精神科病院に連れて行くためのポイント
精神科病院入院~退院まで(家族の対応や、制度の利用)
♯012 精神科病院の入院治療中、家族がすべきこと ①ソーシャルワーカーと人間関係をつくる
♯013 精神科病院の入院治療中、家族がすべきこと ②面会の心構え
♯014 精神科病院の入院治療中、家族がすべきこと ③手紙で気持ちを伝える
♯015 精神科病院の入院治療中、家族がすべきこと ④差し入れや外出・外泊の対応
♯018 精神科病院退院後の受療中断を防ぐために(約束やルール決めをする)
♯028 本人との同居が限界。グループホームの入所を検討しているが…
♯031 精神科「早期退院」が前提の今、入院継続の交渉のために何ができるか
メンタルヘルスと家族の問題
♯021 家族(子供やきょうだい)が違法薬物に手を出しているかもしれない!?
♯022 配偶者を精神科医療につなげたい、そんなときどうする?
♯024 重大な問題を抱える家族ほど、頼れる先は「行政」しかない
♯025 現実的な解決の視点とは? 家族の問題の「レベル」を認識する
♯029 家族こそ、精神科病院を上手に利用できるようになる必要がある
♯032 どちらを選んでも「最悪」という現実の中でどう決断するか
押川剛ノート「YES!ホンネ NO!キレイゴト」
川崎市登戸・殺傷事件①【孤絶を招く、国の曖昧なひきこもり定義】
川崎市登戸・殺傷事件② 【事件の引き金とみる、川崎市精神保健福祉センターの大きなミステイク】
【長期化した重度ひきこもりの問題を解決できる、現実的思考】